磁気にご注意! 時計のお取り扱い方③


いつも正確な時計が突然遅れたり進んだり、時刻合わせをしても大きく時刻がずれて直らない…。こんな経験ありませんか?

もしかすると磁気の影響かも知れません!

身の回りの磁気製品が時計に与える影響について解説します!

 

・そもそも磁気とは?

磁気とは、相互に引き合ったり反発したりする磁石の性質のことです。

私たちの身の回りには、磁気を発生させる電化製品や機器のスピーカー部、タブレットカバー、バッグの留め具など磁石の性質を利用した製品がたくさんあります。

これらが発する磁気によって、時計のムーブメント内部が影響を受けて時刻がズレてしまうことがあります。

 

・磁気による時計への影響

1番身近なアナログクオーツ時計を例に、磁気の影響について解説します。

アナログクオーツ時計は、針を動かすためにステップモーター方式を使用しています。

ステップモーター内のローターは永久磁石でできており、外部からの強い磁気を受けると、正常なローター回転(1秒間に1回の信号)が影響を受け止まりや時刻のずれを生じます。

 

他にもスプリングドライブや機械式時計も磁気の影響で時刻がずれることがありますが、デジタルクオーツ時計にはモーターや歯車などがないため磁気の影響を受けません。

(方位計測機能付きのものを除きます)

 

・安心してご使用いただくために

まずは身のまわりの磁気製品にご注意ください。

突然時刻のずれが生じたときは、磁気の影響を受けたかも知れません!

いま一度環境や持ち物を確認してみましょう。

 

磁気製品から5〜10cm以上離してください。

時計の耐磁性能にもよりますが、磁気製品から5〜10cm以上離しておくと、磁気の影響をほとんど受けなくなります!

 

強い磁気を帯びてしまった場合は脱磁修理が必要です。

時刻合わせをしても時刻の狂いが治らない場合、時計の部品が磁気化されていることがあります。

脱磁や内装修理が必要となりますので、まずはお気軽に当店までお持ちください!!

 

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